令和 3 年 11 月 3 日 ホームスクールカミングディが開催されました。

 新型コロナウイルス感染症は第5波が最近収束し、なつかしき学び舎にもひとときの安らぎが訪れています。ただ世界を見渡すとまだ収束と言うには程遠いためしばらくは警戒が必要です。第 21 回ホームスクールカミングディ特別授業は前回の感染対策を踏襲することで無事開催することができました。一年を経てもいまだ減らすことのできない制約の中で講義をしていただいた宮脇徹心先生には心より御礼申し上げます。

 さて先生は「志貴皇子とその系譜」と題して、万葉集を軸におよそ一時間にわたりお話しくださいました。

 「万葉集と石川県にはつながりがある・・・ 

天智天皇の第七子である志貴皇子の母親越道君伊羅都売(こしのみちのくにのいらつめ)は現在の津幡近辺の出身です。」

 先生は1300年の時を遡り、静かに話し始めました。

そして、その志貴皇子が御作(つく)りたまひし歌

◇采女(うねめ)の袖吹きかへす明日香風 京(みやこ)を遠みいたづらに吹く

◇いはばしる垂水の上のさわらびの萌え出づる春になりにけるかも

ときおり詠じながら60を超える歌についてご紹介してくださいました。 

「万葉集を詠むことによって、人と人とのつながり、歌と歌とのつながりを感じ、世界が広がっていくのです」

万葉集から程遠い生活をしている私も、万葉集を勉強してみようかなという気になりました。宮脇徹心先生、ありがとうございました。

 最後になりましたが、垣地校長をはじめとする学校関係者の皆様に心より御礼申し上げます。

(文責 同窓会副会長 福島知朗)