平成 30 年 1 月 16 日(火)、サンルート小松にて、新年の恒例行事である小松同窓会新年会が 381 名の同窓生の参加を得て、盛大に開催されました。

今年度の幹事学年である高校 44 回の那谷忠之さんと釣川久子さんの司会で、山田勝裕副会長(高校 26 回)が開会の言葉を述べた後、東野義信同窓会会長(高校 22 回)が挨拶をされました。その中で、昨年 10 月 13 日の金沢支部総会で新会長に就任された草野茂雄さんの講演について紹介されました。「世界の環境問題」という題で、環境汚染の解決とエネルギーの創出を両立させる大変夢のある、また創造的なお話であったとのことでした。また、母校で「第 19 回生からのメッセージ展」を開催したとき、絵画や著作など様々な分野の作品が展示され、その出展メンバーのひとりである谷口江里也氏に、本日のゲストスピーチをしていただくことになったことが紹介されました。

続いて小浦寛校長から、本校生徒には何事にも自ら取り組む「人間力」を涵養していって欲しいと、大雪の日に、通りかかった本校の野球部の生徒 4 人が駐車場の除雪をし、そのことへのお礼のメールが、小松市立図書館から届いたエピソードが紹介されました。また、変わりゆく教育の世界の中で、思考力・判断力よりも、「社会に関わっていく力」をつけさせたいので、同窓会のさらなる支援をお願いしたいと述べられました。

続いて、遠路はるばる出席された関東小松同窓会名誉会長白江治彦さん(高校 8 回)、関西小松同窓会新会長中山雄二さん(高校 21 回)、金沢小松同窓会新会長北野滋さん(高校 21 回)、和田慎司小松市長(高校 22 回)、井出敏朗能美市長(高校 33 回)が紹介されました。

その後、(有)エリアス クリエイティヴ スターシップ代表取締役社長谷口江里也氏(高校 19 回)がゲストスピーチをされました。

スピーチの中で興味深かったのは、「日本の建築とヨーロッパの建築」についてのお話です。現在の日本の建築は、「目先の損得」にとらわれているが、ヨーロッパの建築は、「遠い未来に向けて」作っている。しかし、本来日本人は、遠い先のこと、自分が生きていない未来に思いをはせて作ることが得意だったはずとのお話に感動しました。また、「美」、「人間」、「社会」の観点から執筆され、人間を人間にしたのは「美しいものを感じる心」で、その心が芸術や文化そして社会を創ったとのお話にも感銘を受けました。

終了後、今後日本の歩むべき姿への熱い思いを拝聴し、有意義な時を過ごすことができたとの謝辞が、東野会長からありました。

そしていよいよ、関西小松同窓会中山会長の乾杯発声により懇親会が始まりました。在学当時に戻り思い出話に花が咲くテーブル、近況報告にあちこち行き交う人たちと、思い思いに過ごした時間は瞬く間に過ぎました。

宴たけなわの頃には、幹事学年の引継式も行われ、先輩方が見守るなか、今年度担当の高校 44 回代表と高校 45 回代表の方が挨拶を述べられました。

懇親会の最後を飾る恒例の校歌斉唱では、小松中学、県女、小松高校の順に参加者が声高らかに歌い、その後金沢小松同窓会北野会長の発声で同窓生それぞれの青春と母校を讃えて万歳三唱が行われました。参加された皆さんは、総会での再会を誓い、雪道を帰途につかれました。

 

平成30年 小松高校同窓会 新年会