3月20日(月)梯川河川敷におきまして、江口御夫妻他、小松高校、小松同窓会、小松市ボート協会等、関係者約80名が出席し進水式が行われ、江口介一氏の挨拶に続き、小松同窓会 東野義信会長が祝辞を、また小松高校 太田淳子校長、小松市ボート協会 前口英明会長が謝辞を述べられました。また式の中で、江口氏には県知事より感謝状が贈られました。
進水式の最後は、小松高校ボート部員が「弁慶」「富樫」「義経」と命名された真新しいボートを漕ぎ、出席者の方々に披露しました。


江口介一氏(公開時現在:株式会社 江口組 取締役会長、小松同窓会参与、高校17回卒)は、平成28年秋の叙勲で勲四等旭日双光章を受賞した記念に、ボート(ナックルフォア艇)3艇を小松高校に寄贈されました。小松高校の校内ボートレース大会や小松市民レガッタ等を通じて、江口氏の地域の皆様への恩返しと地域の活性化に役立ててほしいという熱い思いが込められています。
下記の江口氏「趣意書」を是非ご一読ください。


趣意書

平成二十八年秋の叙勲に旭日双光章を拝受する栄に浴しました。これは、ひとえに日頃よりご交誼いただいた皆様や、地域ならびに関係業界の皆様方のご支援のお陰であると感謝いたしております。
永年、建設事業を通じて安全・安心な地域づくりや社会貢献活動をめざしてまいりました。その活動をお支えくださいました地域の皆さまへの感謝の思いをどのようにお伝えできるかと熟慮いたしました処、私が取り組んでまいりました事業の原点ともいえる場所が梯川であったことに思いを馳せ、この川が親水として地域の発展と元気につながるような事柄が、ふるさとの皆さまへの恩返しかと考えました。霊峰白山よりふるさとの大地に多くの恵みをもたらしてきた梯川。その川で親しまれてきたもののひとつがボート競技であり、小松市民レガッタでの交流や、全国的に珍しい小松高校のボート大会などで、若者が成長する場として地域の活性化に役立てられてきました。特に、これまでに梯川でボート競技に親しんできた若者から四名のオリンピック選手を輩出しており、このスポーツに夢をかける若者が一人でも多く生まれますように、そして地域がますます元気になりますように、これらを願ってボート三艇を寄贈することにいたしました。
そして、この梯川河口には歌舞伎十八番「勧進帳」の舞台「安宅」があります。その三艇を『弁慶』『富樫』『義経』号と名付けさせて頂き、それらに若者たちが乗って正々堂々と競い合い青春の汗を流すなかで、これから歩む人生においての指針として、この「勧進帳」に流れている「智の人は惑わず、仁の人は憂えず、勇の人は恐れない」孔子が云う智・仁・勇三徳が渾然一体となったものの集大成として古くから日本人の心として受け継がれていることを学んでいただき、これからの日本に貢献する人物が一人でも多く育てば、地域の恩返しになるのではと考えてこの贈呈にいたりました。

平成二十九年三月吉日
江口 介一