2025年1月25日、小松同窓会の新年会が開催され、多くの同窓生が集いました。 

新年会に先立ち、講演会では元NHK専務理事の角 英夫(高校31回卒)氏が登壇し、「宇宙産業と国際政治」をテーマに講演を行いました。角氏は長年にわたり国際情勢を取材してきた経験を活かし、世界の宇宙開発競争が政治・経済・安全保障に与える影響について解説しました。アメリカのスペースXやアマゾンのブルーオリジン、中国の宇宙開発の急成長などが取り上げられました。また、ウクライナ戦争や中東問題において、人工衛星や宇宙技術がどのように活用されているかについても説明がありました。 

日本の宇宙産業については、技術力の高さを誇るものの、戦略や投資が十分ではない点が指摘され、今後の発展には政府と民間の連携が不可欠であるとの見解が示されました。参加者からは「宇宙開発と国際情勢がこれほど密接に関わっているとは知らなかった」「日本の課題について考えさせられた」といった感想が寄せられました。 

講演会の後には新年会が行われ、全国から集まった同窓生たちが交流を深めました。 

新年会の冒頭では、山本副会長が「毎年のように自然災害や社会の変化がある中で、同窓生のつながりを大切にし、支え合うことが重要である」と述べ、会の幕を開けました。続いて、和田会長が「小松高校が126周年を迎える本年、同窓生のネットワークをさらに強化し、母校の発展に貢献していきたい」と挨拶。関東や関西で開催された支部会の成功や、学校との連携強化が報告され、2027年の130周年記念事業に向けた準備が進められていることが発表されました。 

次に、米口校長が登壇し、学校の現状と今後の展望について語りました。同窓会からの支援を受けた文化・体育活動の充実や、生徒の成長を支える取り組みが紹介されました。また、部活動の活躍や進学実績の向上など、母校の発展について報告され、同窓生へ引き続きの応援を呼びかけました。 

乾杯の音頭は、佐々木衆議院議員が務め、「能登半島地震の早期復興を願いながら、小松高校同窓会の発展と同窓生の活躍を祈念する」と述べました。 

会場では、卒業年次を超えた交流が活発に行われ、久しぶりに再会した仲間たちが懐かしい話に花を咲かせました。同級生同士の再会はもちろん、世代を超えたつながりも生まれ、先輩・後輩の間で仕事や人生のアドバイスを交わす姿が多く見られました。特に、若手同窓生がベテランの先輩方と交流し、社会経験やキャリアについて貴重な話を聞く機会となったことが印象的でした。 

新年会が終盤に差し掛かり、恒例の幹事の引き継ぎが行われました。本年度の幹事学年である49回生から、50回生へとバトンタッチが行われました。50回生代表は「来年の同窓会も成功させ、次の世代へしっかりと引き継いでいきたい」と意気込みを語りました。 

今回の同窓会は、講演会での学びと新年会での交流が融合し、非常に充実したものとなりました。同窓生同士のつながりを強めるとともに、母校の発展を支える新たなプロジェクトについても意見が交わされました。 

今後も小松高校同窓会が発展し、さらに多くの同窓生が集う場となることを期待しています。また、7月の総会で多くの同窓生の皆さんとお会いできることを楽しみにしております。