亀淵 迪(かめふち すすむ)氏(小松中学42回卒)が、6 月 3 日本校を訪れ、湯川秀樹博士の色紙を寄贈していただいたきました。
亀淵氏は、物理学者で理学博士、筑波大学名誉教授、名古屋大学理学部出身で、東京教育大学(現筑波大学)の教官(助教授、教授)となり、同大の朝永振一郎博士の後継者の一人として研究を進められた。専門は、場の量子論、特に、繰り込み理論の研究で知られています。 色紙には、「雪ちかき 比叡さゆる日々 寂寥の きはみにありて わが道つきず」と書かれており、この歌は、湯川博士が、ノーベル賞受賞の 4 年前に詠まれた歌で、亀淵氏は、湯川博士が、当時、自分の理論が間違っているのか悩みながらも、自分が正しいと信じて研究をつづけた姿勢を詠った短歌と熱く語っていただきました。
今回の寄贈は、湯川博士の色紙で、母校の後輩たちの勉学や研究の励みになればとの亀淵氏の熱い思いが込められています。