尾坂杜風展

小松同窓会 記念館特別展 “尾坂 杜風 展”

会期: 平成23年 9月10日(土)~11月7日(月)
    休館日(記念館は水、校舎は土・日・祝祭日となります。)
会場: 記念館会場 ~ 1F 作品収蔵庫・2F 廊下および展示室
    校舎会場  ~ 2F・3F 展示スペース

 本年度の小松同窓会記念館特別展は、高校13回卒の尾坂杜風(本名・正康)氏による作品展が開催されました。

 尾坂氏は、金沢美術工芸大学日本画科を卒業され、小松市瀬領町の第2石川整肢学園に隣接された分教場で重度肢体不自由児の教育にあたられました。当時は光の当たらない場所であり、教育条件の改善や環境整備に取り組まれ、17年間にわたり義務教育完全就学・養護学校格上げ等にたずさわられました。後に、他の養護学校で知的障害児・情緒障害児・病弱児・不登校・心身症等の教育改善にも取り組まれ、障害のある子らに絵を指導し、機能を向上させ、生き甲斐を持たせることに尽力されました。

 また、須天熊野神社、他37社の宮司として奉務し、絵馬の制作もされながら、創作活動を続けられ、現代美術展や日春展に出品され、水墨画でも各種展覧会に出品されています。現在は、石川県水墨画協会理事長・石川県水墨画連盟理事・小松市水墨画協会理事長を務められ、各市町で文化活動として水墨画の指導をされています。
 本展では、人の営みの痕跡をも消す自然の蘇生する生命力と命の儚さの表現を深められ、生活様式・建築様式が変化いていくなかで新しい水墨画を追求されている尾坂氏の日本画・水墨画の大作から小品まで展示させていただきました。